カメラレンズの単焦点とズーム どっちがいいのかを考えてみた

カメラメーカーの純正レンズには目的別にいくつもの交換レンズがあります。また、サードパーティー品にもお手頃価格でありながら純正レンズに負けないレベルの製品も多くあります。

よく世間で言われている単焦点とズーム、どっちがいいのかという話です。結論を言えば、好み、どっちでもいい、ということになりますが、どっちがいいのかというのは使うシーン毎に違うのかなと感じています。そこでいくつかの面から掘り下げてみたいと思います。なお、ここでいう焦点距離はおおよそ24mmから100mmあたりの単焦点または標準ズームと呼ばれるものを例に挙げています。

目次

焦点距離

こればっかりは単焦点は固定であり、ズームは可変できるということです。これは何を意味するのかと言うと、画角が固定であれば目の前に広がる被写体はその画角でしか撮れないということです。全部を入れたくても無理があるときもあれば、余分な周囲が入ることにもなります。ズームであれば画角を可変できるので思いのままです。

単焦点では移動して構図を作ることになります。撮る人の好みというか、被写体に合わせた焦点距離のレンズを付けていると思われるので前後移動で対応できるはずです。もしどうしようもない場合は他のレンズに交換することになります。

話はやや逸れますが、ズームレンズの使い方で良くないのが自分が動かないでズームして撮るというやり方。動けない位置やどうしようもない場合は別として、例えば近くの花や何かを撮るときです。そういう癖を覚えると単なる記録としてだけになるので、まずはファインダーを覗く前に焦点距離を設定してから被写体を見るというようにしましょう。

いつも心掛けていることは、ファインダーをのぞく前に構図、被写体との距離、背景の処理を考え、いいと思われる焦点距離と絞りを設定した後でカメラを構えるようにしています。逆に良くないパターンは、ファインダーをのぞきながら前に言った撮る位置や設定を決めることです。自分の場合はこうすると堂々巡りで結局疲れて悪い意味での適当に撮ってしまいます。

絞り・F値

一般的に明るいのは単焦点です。頑張ればF1.0とかF1.2,F1.4のラインナップがあります。普及品でもF2前後が一般的です。

一方、ズームでは大三元と言われるものでF2.8、最近出たレンズでF1.7というものがあります。しかしF2.8というのは明るい部類で、通しでF4あればまあまあ、広角側はF2.8またはF4でも望遠側になるとF5.6などと暗くなるのもあります。

F値が明るいという特徴は二つのメリットがあります。それはボケ度が大きくできることと、暗いところでもシャッタースピードを上げることができることです。反対にそんなレンズは高価で重く大きくなります。

最近は画像処理で補うケースもあり、中には明るくても小さく軽いという製品があります。しかし画質としては無理が見られ、記録を残すという意味では良いものの、作品制作の面からは使えないなあということにもなります。実際、そういう製品を使ったこともあり、結局はF値が小さく(明るいという意味)なると重く大きくなるのを覚悟でレンズを選び、結果はオーケー、考えていた通りの画質を得ることができています。

画質・解像感

写りに関しては好みがあるので、ここではひっくるめてこういう見出しにしました。例えば、写りについて、カリカリが好きな人もいればソフトな表現が好きな人もいます。レンズ個々から出る画像は様々で、そんな情報はほとんどメーカー側では出さないし、レビュー記事を見ても正確に書いてあるのは一部です。

仮に、一つのレンズがあるとして万人が使用し、それ以外は不要だというレンズが存在すればいいのですが、そうでないのは様々な要因、要望があっていろんなレンズが存在するわけです。面白いことに、性能が最高ならいいのかというとそうではなく、周辺が流れていたり減光がある、カリッと写らない、フレアやゴーストが出まくるといったのも好んで使われるということです。

話は元に戻って、単焦点とズーム。一般的に画質などは単焦点が有利となっています。味がある写りという点でも単焦点が有利です。ズームは如何にして各焦点距離でまともに写るかという課題があるように思えます。5収差をなるべく抑えて普通に使えるように性能を持っていくのが精一杯です。これは大変なことなんですが、カメラ付属のキットズームレンズや小型軽量ズームをいくつか使ってきましたが、それらよりやはり単焦点が画質では勝っています。しかし、ズームでも画質寄りに考えられた製品は大きく思うなるけど単焦点と肩を並べるくらいになっています。

そうは言っても、やはり単焦点で優秀な人気のあるレンズの描写は素晴らしいですよね。この点ではズームは負けます。

機動性と軽快さ

これについては軽くて小さいほうが有利なので単焦点に軍配が上がります。但し、決まった時間内で撮影しようとしたとき、もし単焦点のレンズ交換があると時間ロスとなり、機動性という面ではやや劣ります。大した時間ではないけど、もしこういう場面が何度もあると結構面倒になってきます。

過去の経験ですが、準望遠の単焦点で移動しながらでしたが、ポートレートは良しとして、建物全体を入れたかったのですが、引くに引けず、一部しか撮れませんでした。歩いて移動しながらの場面です。こういうこともあるので単焦点イコール機動性が良いということでもなさそうです。

持ち運びもそうですが、どこかに収納するときは単焦点が有利になります。案外APS-Cであれば小さいポーチにも入りますが、ズームだとどうしても長いのでショルダーバッグなどになります。

スナップとか、ポートレートのみとかの場面が限定されるのであれば軽快さで単焦点は活躍します。

レンズ交換

レンズ交換をする際、いくつか気を付けたいことがあります。レンズやカメラの落下とチリです。

レンズは表面がツルツルしていて、手が汗ばんでくるか乾いているとツルリと落とすことになります。じっくりやればいいけど、そういう場面では多少の焦りもあってそういう失敗をすることがあります。私もかなり前ですが、中判一眼レフ用レンズを1メートルの高さからアスファルト上に落としたことがあります。前玉は割れなかったものの変形しました。幸い動産保険なるものに入っていて、3千円の支払いだけで修理したことがあります。

故障ではないけど、イメージセンサーのチリも厄介です。何年か前にSONYのミラーレスa7iiを使っていましたが、あるとき空を写した一枚に小さな灰色の翳りをみつけたことがあります。最初は鳥か何かかなと思っていましたが、頭を過ぎるものがあり、ひょっとしてセンサーゴミと気付きました。前後の画像を確認するとやはりそうでした。家に帰ってルーペで見ると極小さな異物があり、それをレンズペーパーで清掃がてら除去しました。

周囲が埃っぽい場所でのレンズ交換はそういうリスクがありますが、撮影現場ではそういうことはあまり考える余裕がないので、できるだけ交換しない=ズームが有利かなと思います。


以上、あれこれ書いていますが、まずはどちらでも使ってみて、自分に合うかどうかです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

カメラと写真、旅や車のドライブ、日々の工夫を発信します。北陸は石川県在住。気持ちは高校生で実態は軟弱なおじさん。

コメント

コメントする

目次