今年最初のオールドレンズ購入です。昨年はSuper Takumarでした。

一時期、レンズ沼に入りかかっているかなと思いきや、ややそこから離れていると感じることもありました。でも長い目で見ると緩い沼、底がある沼に入っている様子です(笑)
カメラを趣味とする者、いろんな人種がいます。撮ることが目的、収集が目的など、どれも楽しいのですが、このレンズだけはどれが正解でどれがダメかというのは難しいところです。性能的に最高のレンズがあればそれ一本でいいかというとそうではありません。オーディオでも同様、高級な装置もあれば持ち運べるハンディタイプもあるわけです。
この春、X-T4用にズームを買ったのですが、性能や写りは満足しています。しかし作品として、面白い写り方の表現としてみると物足りないものがあります。そこで今回のレンズとなった経緯です。
リンクにあるスーパータクマーはもう手元にはありません。使わないと思ったのと、ズームを買うときの足しにしました。実はその時から欲しいレンズがあり、それは現在でも同様ですが三つあります。PanColar,Biotar,Jupiter3ですが、案外安くはありません。まともに使えそうなのを探すと2万円前後はいきます。それだけ出すなら最近の(オールドレンズでないという意)製品の中古でも良いものがあります。
今回の条件はとりあえず以下です。
- マウントアダプターの手持ち有無は関係ない。なければ購入する。
- 28mmから60mm付近ならOK。28mmならスナップ、50mmなら中望遠として使える
- 明るさも特に拘らないが、F2.8以下であれば。
- ボケが楽しめるもので。
- 価格は出せば良いものがあるけど7千円以下ということで。
- レンズについては、打ち傷、拭き傷、曇り、カビがない、または微小であること
- 本体は目立つ傷、ぶつけた痕がないこと、マウント部も異常に擦り切れたものでないこと
- 絞りとピントリングの動きは引っ掛かりがないこと。故障でない程度、重くてもよい。
- 絞れば風景撮影に耐える描写であること
- 重さと大きさは問わない
適当な要求を頭に置いて何か良いものがないかなと探しているとMinoltaのRokkorが良さそうです。

狭く深く研究するのが好きで、たった数時間調べても何となく数日経過したようなように感じられます。
なかなか良さそうです。しかし価格が安くないと思い、明るさF1.4の製品もあるようです。この両レンズ、コーティングが前玉と後玉の内側に施してあるようです。また非常に脆いということで吹けばとれるともあります。ということは、もし清掃しようにもできないこととなります。そんな目でネットでいろいろ見ると清掃してない物、してあるが緑のコーティングがとれ気味だというようなものが目立ちます。そんな訳で今回はパスしました。ただ、良いレンズなので機会があれば、ということです。
次に興味を持ったのが今回のNikkorです。Ai Nikkorはやや高価であり、あまりに古いのはどうかと1970年前後のNikkor-S.C AUTO 50mm F1.4です。マルチコーティングであり、それが画質に有利かなとこれにしました。本当はNikkor-S AUTO F1.2がよかったのですが、価格がアップします。
ニコンFマウントのマウントアダプターは持ってないのでついでに購入、何度か買っている自分としての実績があるK&Fです。定価は三千円前後で、Amazonではやや高いかなと感じていましたが、クーポンが適用されていて三千円を切っていました。なら最初から安くしとけよという感じですね。
実物とご対面
予算の上限通り、約七千円です。ネット購入なので画像しか確認できませんでしたが、長年の経験?と説明で選びました。ネットがメインのお店です。また室内で触ったばかりなので分からないところはありますが、以下の状態でした。
- カビはなし
- 当て傷はなし
- コーティングのはがれはなし(たぶん)
- ボディの凹みや大きな傷はなし
- マウント部の変形やえぐれなし
LED照明、ややスポット風のライトに透かして見るとやや薄くもりがあります。しかし僅かであり影響はなさそうです。またNikon純正のUVフィルターが付いていたので案外その状態で使われていて、そのせいで傷がないのかもしれません。フードHS-1も付属、前後のキャップはありませんでした。絞りリングの動作はやや重め、フォーカスリングはややスカスカ気味かなというところでシリアル番号から調べると1973年あたりとなっています。もう半世紀前の物であり、程度としては当たりとしておきます。


これまでオールドレンズを何本かネット購入していますが、ボディのスレや汚れは別として、光学系のはずれはありません。今回も同様、ラッキーでした。実はこれ以外にも安くて良さそうなのがあったけど、これにして良かったです。
X-T4に取り付けた様子です。マウントアダプターを使うので長く見えます。更にフードを付けると中望遠並みの長さになります。しばらく触って気付いたのですが、レンズの太さが私の手にちょうど良く、左手でマウントアダプターとレンズの連結部分を持って振り回せます。
一つ慣れが必要なのは絞りリングです。普通はレンズ中央ですが、このレンズは手前、根本にあります。この頃のNikonはこんな仕様なのかなと思います。




実写
あいにくの雨で自宅にての撮影です。WR仕様ではないので雨を避けての撮影です。早速性能確認です。すべて撮って出し、リサイズしてあります。色などは無視してください。
木材を乾燥させてあるのですが、その表面です。節あたりにピントを合わせてあります。






蘇鉄の雌花のドライフラワー?です。F2.8まで絞るとシャキンとします。




最初に撮ったもので、車のエンブレムです。ぼぼ最短距離(0.6m)です。右は同じ画像を等倍キャプチャーしたものです。フリンジが鮮やかです。(笑)
これを見て思うのは、開放では全体に霞んでいますが、ピントの芯はしっかりしているなあということです。




次は等倍キャプチャーです。雨が降って薄暗い外です。ポールの上にトンビがとまっています。そこまでは約200mくらいです。絞っていくとだんだん手前の雨がはっきり写っています。ピントはトンビです。これからわかるのはF2になるとはっきり写り、F5.6かF8までがピークです。F16では回折なのか画質が落ちています。
















ここには載せてありませんが、F2.8~F5.6になると結構解像度があります。X-T4は2600万画素なので4000万画素クラスのカメラでは物足りないかもしれません。しかしこれだけ写ってくれればオールドレンズとしては満足です。雨の夕方というやや薄暗い条件でも雰囲気のある写りをしてくれました。次回は晴れた太陽光線がある状態でいろいろ意地悪テストをしたいと思います。いつものことですが、そういう実験は好きです。


このレンズを注文してふと想い出したことが二つあります。一つはNikonのカメラ、レンズは持ったことがなく今回が初めてであること、もう一つは1975年あたりに友人の父よりNikon-Fを貸してもらったことがあります。今思えば何という大胆な少年だったのでしようか。そのカメラは2,3日貸してもらい、NEOPAN-SSを使ってスナップ撮影したことを覚えています。そのときのレンズは50mmでしたが、それがこのNikkor-S.C AUTO 50mm F1.4だったとしたら運命のレンズということになります。
若い頃、よくCanon派かNikon派かということが言われたことがあります。私はCanon派であり、F-1使いでした。しかしこの年になってNikonのレンズを使うことになるとは巡り合いですね。








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