ちょっと前にNikkor-S.C AUTO 50mm F1.4を試し、なかなか堅実な写りをするなというのが感想です。Nikonのレンズは初めてだったのですが、当時からなかなかいい性能だなと感心しています。この時期のやや後、1978年あたりですが、私はCanon派であり、FD50mmF1.4だけしか持ってなく、その記憶から比較すると、カラーバランスはCanonのほうが安定しているようでありますが、S.C AUTO 50mm F1.4も描画が緻密で好きです。そのレンズの記事は以下です。

勢いで今度は同じような時期に販売されていた24mmもどうかというのがこの記事です。
レンズ探し
探す前提は以下の通りです。
- できれば1万円以下
- スナップ撮影に使いたい
- Nikon-Fマウントアダプターが使えるレンズ
- ゴム、樹脂のないタイプ
現在使っているのはAPS-C(X-T4)なので50mmレンズを付けると約75mmという中望遠となります。この画角ではポートレートや何かを切り取るといった使い方ができます。しかしスナップ撮影など、やや準広角から標準が欲しい時は狭いのです。かと言って離れればいいかというとそうではありませんね。やはりスナップ撮影という見た範囲プラスアルファという60度前後、広く写るのが使いやすいです。
そういうことでまたオールドレンズを眺めると、24mmを使うと36mmとなり最適な感じです。28mmだと42mmとなり、リコーのGRみたいになります。そこは好みになってきますが、広く写る24mmとしておきます。
さて、24mmで条件から探すと、やはりAUTOです。Nikonのオールドレンズを探すとAUTOとその後では以下の3種類があります。レンズ構成は7群9枚。
Nikkor-N Auto 24mm F2.8 (1967)
Nikkor-N.C Auto 24mm F2.8 (1972)
New Nikkor 24mm F2.8 (1975)
ここまでが前期型と呼ぶそうであり、あとは後期型です。レンズ構成は9群9枚。
Ai Nikkor 24mm F2.8 (1977)
Ai Nikkor 24mm F2.8S (1981)
AiAF Nikkor 24mm F2.8S (1986)
AiAF Nikkor new 24mm F2.8S (1991)
AiAF Nikkor 24mm F2.8D (1993)
以上、出典は以下のサイトからです。参考にさせていただきました。

ゴムや樹脂のないタイプはAUTOであり、50mmと同じようなデザインです。コーティングがある”C”がついたのはやや有利かなということでN.Cタイプを探すこととしました。なお、このレンズのC無しについてのお話がNikonサイトにあり、なるほどと読みました。

このレンズの価格帯ですが、個人間のフリマ、オークション系では5,000円~、有名店舗では10,000円からとなっており、もし保証等が欲しければそういうところから購入となりますが、私の場合はネット購入する際の説明文や画像、長年の感(怪しいけど)で決めます。
忙しい中(暇だけど)数日ネットを徘徊しているとオークションで中の上といったのを見つけました。この年代のレンズは僅かなクモリや傷は仕方ないし、画像に影響なければいいと考えているのです。勿論、外観も同じです。番号は4294xxとあり、おそらく最終ロットかそれに準ずるものだろうと思われます。初期ロットが1967年、これが1974年とすると7年くらい新しいわけでありますが、50年も経過しているので誤差範囲としておきます。それでも新しいというのはいい、という気持ちにさせてくれます。
実物を手にする
もう半世紀も経っているので普通に考えれば少しのスレはありそうです。実物もそうだったのですが、もし自分が使っていたらと仮定するとそれよりキレイでした。光学系もクリーニング整備をしてあるのか、カビ、薄くもり、あて傷などは全くなく、絞りリングは普通、ピントリングの動作もややスカスカ気味ではあれど正常範囲です。結果、当たり、良品、今回もよかったです。
しかし樹脂やゴムを使っていない製品は持っても質感があって所持、使うといった場合に触れた感触が最高ですね。1977年あたりにCanon FD 50㎜ F1.4S.S.C(Newではない)を買って、20年近く使ったのですが、ピントリング部のローレット部分が樹脂だったためにやや粘っこくなった記憶があります。 ※記憶違い?
どんな道具でもそうですが、人の汗や油分などで変質して粘つくのはイマイチです。そういう意味では金属製であれば例え剥げて下地が出てきてもそんなに感触は変化しないので末永く使えます。Canonのレンズついでですが、ボディはF-1でした。上両側のブラックの塗装が擦れて下の真鍮が出ていました。
どんな写りなのか早速撮りました。
いつも試し撮りの対象は同じです。これまでいろんなカメラとレンズで撮ってきました。まずは神社の登りを立てる木材が置いてある低い屋根の下です。木目の表現を確認しています。その下に置いてある瓦も微妙な色表現です。



背景がうるさい木漏れ日と馬、大きな節がある椎の木らしき幹です。


いつもの太陽光の意地悪テストです。最初がF5.6で次がF2.8開放です。前に買ったNikkor-S.C auto 50mm F1.4と同じような青いゴーストが出ます。しかしこの時期のレンズにしては全体がモヤッとするけれど、それなりに見られる画なので感心します。さすがNikonさん。


最初の画像は距離にして0.5mくらいの葉を撮ったもので、露出はプラス補正しています。ボケた雲と青空がこの時期らしい雰囲気を出してくれました。それは次のヒマワリのも同様です。X-T4はASTIAカスタムで割と色は忠実に出ているはずです。Nikkor AUTOは2本しか持っていませんが、淡いブルーがいいと感じます。





このレンズを使って撮った画像をパソコンで見ていて感じたのは数十メートル以上遠い被写体では周囲が流れるということです。10メートル以内であれば気になりませんが、遠い風景を例えはF5.6くらいとします。中央はピントが来ていても周囲は流れます。それは等倍でなく、全体を眺めても確認できます。ということでこのレンズは遠景の周囲までくっきりということはできず、近~中距離スナップか周囲が決め手ではない撮影としておきます。
半世紀前のレンズに高性能を求めるのは無理があります。適材適所でしょう。半面、レンズの質感、描写、中央の解像感などはオールドレンズとしてはトップクラスです。今後活用したいと思います。

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