インプレッサ WRX STI A-Line GVF のフロントハブ交換をした

昨年にリアハブ交換をして、今年春先にフロントハブも異音がするという話は以下の記事です。

遅くとも今年年末までには交換しようと予定していましたが、明らかに日に日に音が大きくなっていますし、停止直前の微振動も大きくなっています。このままでは他の足回り部品にも悪影響が出そうであり、タイヤの片摩耗も発生しそうです。更にもし大破損?して走行不可能になったら大変です。

先日何気に動画サイトを見ていると、あるお方がフロントハブの交換を行っている様子が紹介されていました。私と同じようなおじさんでありましたが、何となくメカに強く、おそらく若いころからそういう整備を行ってきたのだろうなと感じることができました。非常にわかりやすいし、コツというかツボというか、わかりやすかったです。

目次

部品を揃える

それを見て自分もできそうだなと感じました。で、早速情報収集後、発注しました。こういうのは好きなので早いです(笑) 購入品は以下の通りです。メインのハブベアリングは評判がよくないのはやめ、いいというのを選んでみました。安いのより何割か高いですが、信頼性がよさそうです。なお、以下は参考です。必ず自車に適合したものを入手してください。私の場合は購入サイトに「問い合わせして」、とあったので型式、車台番号を送って適合だと返事を貰っています。以下は参考であり、実際にはこのシリーズだとWBH-722Sというのが適合します。VMG,VAxも同じようです。

あと、いくつか持ってない工具もあったり、再利用できなさそうなボルト類も購入しました。なお、センターナットは買ったほうがいいですし、再利用しないほうがいいと思います。以下は参考です。詳しくない場合は純正部品を買われたほうが確実ですし安心です。この紹介した購入サイトやモノタロウもおすすめです。

上のナットに対応する対角32mmのソケットは持っていないので購入しました。こういう整備がないと使わない大きさです。

ハブユニットを後ろから止めてあるボルトです。状態がわからないのと、13年、13万キロなのでこの際交換します。片側4個、左右で8個必要です。これ以外にもディスクキャリパーを止めるボルトも購入しました。これは整備後の感想ですが、亜鉛メッキしてあっても、ナットと触れる部分は錆びています。また、こういう整備は今度するとしたらかなり先です。ひょっとしてもうしないかもしれません。一本数百円(500円未満)であれば安心を買うという意味で交換がおすすめです。

これ以外にも12.7のロングスピンナハンドルがなかったのでついでに購入しています。締める工具ですが、トルクレンチはタイヤ交換に使用しているものと、借り物で対応します。

交換の様子など

一言で言ってしまえば古いハブベアリングを入れ替えるという作業ですが、実際には取り外すものがいくつかあり、それがややコツが必要なのと、錆などで固着している時の方法、トルク管理など、これらが合わさって難しいと思わせることになります。

以下、私がやった方法とヒントを順番に書いていきます。なお、これが正解とは言えないかもしれませんし、もっと良い方法があるかもしれません。

ブレーキキャリパーとディスクローターを外す

ジャッキアップしてタイヤを外すという内容はここでは書きません。ただ、ジャッキだけであげたままの作業は止めましょう。タイヤ交換のようにすぐに終わるわけではなく、長時間それもボルト類を締めたりして車体が揺れますので、ジャッキが外れても危険がないような手段、例えばリジットラックをかますとか何かを行ってください。

自分は数ヵ月前にリジットラックをデフオイル交換用にと2個買いました。思えばそれから結構使っていて重宝しています。じっくり整備できるし安心です。

最初の画像ですが、まずは右にあるキャリパーを外します。奥の黄色い矢印のボルトを外しておきます。ブレーキホース固定用です。その後、黄色い丸印の二ヵ所、ボディ内側から固定されているボルトを外します。画像がないのですが、裏を覗き込むとすぐにわかるはずです。

2本のボルトのみでキャリパーが固定されているので、落ちないようにボルトを抜きます。抜いたらサスペンションコイルバネのどこかにS字フックでぶら下げておきます。無ければ丈夫な針金でも結構です。片押しキャリパーですが、2kgくらいはありそうなのでぶつけないよう気を付けてください。

次にローターを外しますが、もし手前に揺すって引いても動かなかったら二か所のM8に長めのボルトを徐々にねじ込んでいくとローターが手前に出てきます。外れると倒れてくることもあるので支えてください。10kg近くはありそうですので何気に支えると手首を怪我します。

外したローターの内側は普段見ることや触ることがないので結構錆びています。この車も同様で、ついでに浮いている錆びの破片をゴリゴリ除去しています。エアーで吹きとばすとき、その細かい破片を僅か吸い込んだので鼻腔内を洗うとその錆の一部が出ました。皆さんも気を付けてください。こういうのを身から出た錆というんですね(笑)

ローターを外すとハブが見えてきます。この画像、センターロックナットをとった後のものです。実際にはあるので注意。撮り忘れです。

バックプレートもボルト3本で固定されているので外します。どう作業するかですが、外したほうが効率よく作業できますし、見やすいです。

気付いた方もいらっしゃると思いますが、ナックルとハブの取り付け部が濡れています。これはこの時点で固着していると見たので浸透潤滑剤を吹きかけてあります。

センターナットを外す

センターナットはこの記事の最初の画像にある、中央にある大きいナットです。対辺32mmの大きさであり、普段、車整備であるとせいぜいが対辺20mmちょっと辺りが大きい上限です。このナットの規定トルク値は220N・mとあり、錆や固着でこれより大きなトルクで緩める必要があるのが予想できます。

緩める前にまずはカシメてある部分を元にします。実際にはこのナットは再利用しないほうがいいと思うので、このカシメ部分は壊すつもりでいます。私がやった方法は、やや先端が狭いマイナスドライバーをトンカチでカンカンやるという方法です。当然ドライバーは先端が破損しますし、破棄します。もっといい工具があればと思います。なんかありそうです。

本当はタイヤを外す前にこのナットを緩めればいいのですが、センターキャップを外すのが嫌だったのでこの手順にしました。案の定、片側だけ手動工具では外れず、エアーインパクトレンチで緩めました。作業を終えてからの感想ですが、タイヤをつけたままがおすすめです。

この際、軸をどうやって固定するかですが、駆動輪であり、反対のタイヤに木材をかまして行いました。

ハブベアリングアッシーを外す

スバルのハブベアリングはベアリング部を含んだアッシー形式での交換となります。交換は内側から4本のボルトを抜くだけですが、問題は固着しているということです。突飛な故障は別として、ほとんどが数万キロ走行後なので錆びています。今回の例でもわかるようにすんなりと外れてはくれません。

プラハンマーや当て板、または当て棒をしてカンカンやっても全く外れてはくれません。ナックルとハブアッシーの取り付け面の隙間を見ていればその状態が確認できますが、0.1mmも外れません。何かきっかけを作ってちょっとでも動いてくれれば話は簡単なんですが、そのまま時間ばかりが過ぎていきます。小一時間しても全く状況は変わらずです。よくこういうのを外す工具が売っていますが、あればなんとかなりそうです。

それでどうしたか。考えましたよ。次の画像にあるように手持ちのボルトでナックルを押せばいいと考えやってみました。どうせ使わないハブユニットですからカシメであるボルトを一本叩いて抜き、適当なボルトとナットで押します。

僅かながら外れてきました。動いたということは固着が緩んだということであとはまたカンカンです。1mmくらいの隙間ができたら貫通ドライバーで周囲からカンカンやりました。ハブユニットとナックルが触れている幅は10mmくらいです。5mmくらい出てきたら慎重にゆっくり作業を行います。外れた後は錆をちょっと除去して油で拭いておきます。

ハブを外したあとの左側にセンサが見えると思います。回転センサですが、これを外すのが正道らしいです。しかし私が参考にしたサイトでは外していません。以下のことを守れば外す必要はありませんので参考に。自己責任でどうぞ。
・ハブを外す前にセンターナットを外し、センターの棒をプラハンマーか当て棒でたたいて奥に動かすようにする
・この状態だと手で押しても自由に動くはず
・ハブを外すときは同時に動かないように奥に指で固定しておく

取り付け

ここまでやられた方であればわかるはずですので取り付けは特に詳しく書きません。ただ、抜けがないように気を付けてください。

ハブベアリングの取り付けは裏からボルト4本で固定します。規定トルク値65N・mです。なお、内側、ナックル側ですが、センサー用の磁化された磁石があります。直接地面に置いたり鉄粉を付けたりしないよう、取り付けるまで気を付けてください。

ローターをはめ、キャリパーも取り付けます。規定トルク値は155N・mとあります。

センターロックナットは規定トルク値220N・mです。

ブレーキホースも固定して完了です。

最初の画像はハブベアリングとバックプレートを取り付けた様子、次はセンターナットを取り付けて最後に貫通ドライバーで窪みを凹ませた様子です。一応、締めたボルト類にはマーキングしました。

外したハブベアリングは両方とも手で回転させてもゴロゴロとはならず、何となくスムーズです。しかし新品と比べると回すときの重さが2倍以上ありました。おそらく回転を速めると何らかの異常、抵抗が大きくなるのではと思います。それと、タイヤが波状に片摩耗していることでもわかるように、僅かな変動、回転抵抗があると思います。実際、春からの三千キロ走行でこの波打ち摩耗が起こっています。

現在使っているタイヤは今年秋まで使って破棄、来春は新品に交換予定です。僅かな波打ちはサンダーで削って均す予定です。実はリアハブがダメになったとき、削ったことがありましたがあれはひどい状態でして、復活できず中古を一本購入しています。今回のはそれより軽傷なのでなんとかなりそうです。


交換後、翌日までに200kmくらい走りました。やはり転がり抵抗が減っているせいもあるのか、アクセルを離してもこれまでより速度の落ちが遅い気がします。なんとなく燃費も伸びそうです。肝心の音ですが、タイヤが波打ちなのでその音はしますが、ハブ自体の停止間際の微振動はなくなりました。

この作業、朝は普通ながら昼は真夏日近い気温の中、6時間かかりました(笑)結構疲れましたし、最後は狭いタイヤハウスの中で思うようにボルト締めのトルクがかけられず、唸っていました。でも、いい経験でした。ちょっとだけ整備技術も進歩したようで満足です。

先日、走った後にボルト類が緩んでいないことを確認してこの作業は完了しています。

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この記事を書いた人

カメラと写真、旅や車のドライブ、日々の工夫を発信します。北陸は石川県在住。気持ちは高校生で実態は軟弱なおじさん。

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