インプレッサ WRX STI A-Line GVF のATF交換をした

ATFというのはオートマチックトランスミッションフルードの略です。要はオートマ車についているオートマ装置の油ですね。

エンジンオイルと違ってATFやCVTF(CVTのフルード)というのはそれほど頻繁に交換する必要はありません。短くても四万キロ、長くても十万キロ毎です。最近の車で交換の必要がないという車もあります。実際、メカ部を潤滑していれば劣化もするのでそうではないとは思いますが。

この車では四万キロ毎の交換となっています。現在の汚れから推測すると、おそらくかなりの距離無交換ではと思われます。中古で買ったときから気にはしていましたが、以下のことが引っ掛かって交換が延び延びになっていました。

  • 交換費用が割と高価である
  • あまりに汚れすぎていると交換により詰まり等の不具合が出るかもしれない
  • 一年半ほど前にディーラーで汚れ具合を確認してもらうと、途中で交換はしているかもしれないと言われた
  • 交換作業を打診すると、最初に行ったディーラーでは難色を示され、次に行ったディーラーでは心良い返事だった

費用もあるけど、交換によりATが詰まって故障するというのは困りものです。しかし交換しないでそのまま乗るというのもいつかは故障するという爆弾を抱えたままで心配であります。それならリスクはあるものの交換することに決断しました。ATFが劣化末期になると変速ショックが大きくなるとか、滑りがあるとかいくつかの症状があると聴いています。この車は現在そういうことは勿論ありませんが、そういう良好な時に交換しようと考えました。

ちょっと前にスバルのディーラーで費用を聴くと確か4万円弱とか言っていました。また、トルコン太郎なるものを使う業者ではその倍くらいするようです。であれば完璧ではないけれど、自分で交換してみようとしました。作業内容は大まかに以下の通りです。

  • ドレンボルトから抜いて、その抜けた量だけ上から入れる
  • ATオイルパンは外さないし、オイルストレーナーも替えない
  • 交換は数回行う
目次

準備など

オイルは買える量を考え、20リットルとしました。一回の交換で4ないし5リットルとすれば4回交換できることになります。2回なら4リットル缶ですが、もし足りなかったらとか考えると20リットルです。それに20リットルはコスパがいいです。使ったのはアイシンのAFW+というものです。予算があればスバル純正ですが、このATFは皆さんのレポートから使えるという判断です。純正品だと缶にもよりますが価格が5割増し近いです。

参考までに以下は純正品。Amazonは4リットル缶の例。

これ以外にも用具は準備しました。

  • ドレンボルト用パッキン
  • ドレンボルトを緩める8mm六角レンチ
  • オイルを上から入れるためのジョウゴ
  • ジョウゴにつけて注入口から入れる透明チューブは外形10mm内径8mm
  • 専用のオイルジョッキー4リットル用
  • 5リットル計量カップ

他の混入物を避けるのでオイルジョッキーはこの際大きめの新品、計量カップは5リットルです。購入後に両方の誤差も確認していて、ほぼ目視での誤差はありません。

このオイルジョッキーですが、いろんなタイプがあります。濾過器あり、蓋ありとか。しかし普通のもので結構です。一番重視したのは中に手が入って内部を拭うことができるものを選びました。

どんな作業にも言えることですが、手順を考えて事前にイメージしておくと、焦らず進めることができます。使う工具やウエスも作業中で無いとなると中断され、ミスの可能性が増えます。

透明チューブはどこまでジョウゴを高くするかですが、やった結果では開けたボンネットの高さ中央まででも1.5メートルくらい、作業中はやや下げるので1メートルくらいです。しかしあまり短いと心配なので1.5メートルくらいとしました。レベルゲージにどれだけチューブを入れるかにもよりますが、空気抜きスペース、レベルゲージの長さが60センチくらいであること

なお、事前情報ではドレンパッキンはM20用とあったが、おそらくM18用がいい。M20用は大きすぎました。エンジンオイル用がM20なので使おうと考えましたが駄目でした。しかし何故正確な情報がネットにひとつでもないのか不思議です。因みにスバル純正でM18用はおそらくありません。トヨタや三菱にはあります。探し方がいけないのか?

今入っているオイルは劣化しているし不純物も含んでいます。厳密にいえば交換したオイルに各部部品の汚れが溶け込むので交換後の汚れは僅か進むと思われますが、単純計算では以下の通りです。

正確にはAT内部には9.6リットルだけど全体が10リットルとし、仮に4リットル抜けたとして、交換ごとに最初の古いオイルが以下の量だけ残る計算になります。20リットルで5回目ができるかどうかは微妙ですが。

1回目:古いATFが60%残る
2回目:古いATFが36%残る
3回目:古いATFが22%残る
4回目:古いATFが13%残る
5回目:古いATFが8%残る

これで90%が入れ替わることになります。フィルター類は古いとしてもとりあえずオイル自体が新しくなり、それが内部を巡って各部をきれいにしてくれればと思います。


さて、話は工具のことにありますが、もし今後どういう工具を揃えればいいかです。持っている方は読み飛ばしてください。

こういうドレンボルト類は3/8サイズのラチェットレンチを使うと思いますが、締めるときはいいとして、緩める場合はやや力が必要です。それも寝そべったままで行うのでしっかりトルクを加えることができないことがあり、無駄に力んでしまいます。その結果、アンダーカバーや部品に手を擦ってしまうことがあります。

そこでですが、緩めるときに柄の長いスピンナハンドルを使うと案外作業が楽です。250mmのラチェットレンチで割と強めに締めると40ないし50N・mくらいになりますが、それを緩めるとき、300mmなどのスピンナハンドルで行うというものです。ラチェットレンチはあまり強いトルクで使うと劣化故障が起きやすいといいます。それの防止も兼ねてです。

1/2サイスのソケットとラチェットレンチも持たれていればそんな心配はありませんが、手元に用意するのは面倒です。3/8ラチェットセットとスピンナハンドルをセットにしておけば作業はスムーズに進みます。

交換一回目と二回目

交換前に現在のオイル量が適正かを確認しました。結果は適正量でした。ということで抜いた分だけ追加しようと思います。何度も交換した後の最後だけ再確認予定です。

作業の簡素化で前だけ浮かせました。その分オイルパンに残るオイルは増えます。ドレンボルトを緩め計量カップに廃油を入れます。結構粘度が低く、オイルというよりサラサラしています。待つこと3分くらい。この状態で3.9リットル抜けました。画像では4リットルみたいですが、やや傾斜した場所です。平坦な場所では3.9リットルでした。オイルというよりフルード、サラッとしています。

ドレンボルトを閉め、上から追加していきます。入れる方法と用具は何でもいいですが、私は漏斗とホースというシンプルなものにしました。手で保持しながらですが、漏斗をどこかに固定できれば作業性と揺れてこぼす心配がなかったかもしれませんが、今回はこのようにしました。

この作業中に異物が入るとAT機構にダメージを与える可能性があるのでできれば粗目のフィルターがあればいいかもしれないと感じました。幸いこの日は寒いものの風は弱く、黄砂などもありません。もし作業するときは周囲から飛んでくるチリなどの影響も考慮したいものです。天井があり四方が囲まれた作業場があれば最高です。

こんな感じで入れ終わった後、10km程走って2回目も交換しました。抜けた量はやはり3.9リットル。車の姿勢が同じならオイルパンにある量は同じようです。この感じだと20リットルで5回は交換できそうです。

三つのペットボトルの画像ですが、左から未使用オイル(このペール缶から出した)、一回目に出たオイル、二回目に出たオイルです。結構汚れています。二回目に出たオイルもパッと見は同じようですが、画像は揺すってすぐに撮ったもので、上部の透明部分、やや真ん中のが茶色が濃いのが確認できます。

走行距離での汚れ具合の基準がどうなのかは未経験なのでわかりませんが、案外新車から無交換なのかもしれません、もしそうなら今回交換して正解だったかな。それと最初のディーラーの方が言っていた交換したかもというのは間違いかもしれません。それか5万キロ未満で交換したあと無交換ということもあり得ます。

交換後の変速具合です。特に変わりませんが、何となくメリハリがついたようにも感じます。しかし誤差内ですね。元々調子が悪かったら改善するかもですが、逆に考えると良好な状態だったのかもしれません。


千キロ程走ったら三回目を交換したいと思います。

交換3,4,5回目

前回の交換から千キロは走ってないけど交換しました。500キロくらいかな。その間、変速フィーリングも注意深く注視してきましたが、特にこれまでとはかわりありませんでした。

前回よりフロント部をやや高く上げたせいで抜けたのは3.6リットルでした。それを3回交換しました。これで計算上は10%前後新油になったはずです。尤も、汚れが溶け込んでいるはずなのでもっと汚れてはいると想像しますが、

左が新油、右が5回目に抜いたものです。エンジンオイルと同じで汚れると光の透過性がガクンと落ちます。3回目あたりまでは全く透けて見えませんが、5回目になるとペットボトルの下側になんとなく透けて見えると思います。実際、強い光に透かすと汚れ方がわかります。

最後の交換後、油量をゲージで確認して完了です。暫く様子見します。ATF交換するとAT学習が必要と聴いています。今回はAT学習なども行っていないのでそのうちなんとなく学習されるのではと予想します。交換後に30kmくらい走りましたが変化はありません。ただ何となくですが、変速のメリハリがついたようにも思えます。また前から気になっていた1,2速のぎこちない動きがどうなるのか、後日追記予定です。


2026.3.31追記

交換してから2週間、距離にして500kmくらい走りました。その後の体感です。

1,2速のぎこちない動作は変化なしでしたが、変速時のメリハリはついた感じです。それとロックアップ動作も同様、スッとロックされるように感じます。動作が軽快になったように思えます。

次回はどう交換するかをそのとき考えようと思います。今回と同様、抜けた分だけとするか、自分ではできないかもしれませんが、オイルパンを外してストレナーも交換するかです。2年後かな。

2026.4.14追記

あれから特に変化はありません。やはり変速とロックアップのメリハリは軽快になった感じです。燃費は同じかもしれませんが、タイヤなどのコンディションが同じではないので比較はできません。

これは錯覚かもしれませんが、ATからの音というか何かギア音が時折ですが僅か聴こえるようにも感じます。故障音でなく軽快な動作音かな。そんな音があるのかどうかはわかりませんが、故障?オイルメーカーが変わったせい?

ここまででデフオイルなど各油脂類は交換済みであり、先日全開走行もしました。快調ですね。しばらく様子見です。

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この記事を書いた人

カメラと写真、旅や車のドライブ、日々の工夫を発信します。北陸は石川県在住。気持ちは高校生で実態は軟弱なおじさん。

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