私のカメラ初体験

フィルム式、デジタル式を問わず、カメラは私の趣味の一つです。私がこれまでどんなカメラを手にしたか。ちょっとした歴史をメモしたいと思います。出てくる単語に覚えがあれば懐かしいと思いますよ。

小学校のときからカメラが好きで、現在はデジタルを少々楽しんでいる程度ながら、趣味という意味でずっと続いているひとつの楽しみです。

目次

タイトルは

このタイトルは高校生の頃に購入した本のタイトルであり、当時のプロカメラマンのカメラ初体験をまとめた本から引用しています。もちろん今でもそれは保管してありますし、思い出したように読んでいます。本屋さんへ行くとこのシリーズがズラリと並んでいて、どれにしようか迷いました。

このシリーズは現代写真新書と称していて、4冊くらい購入しました。この本と、Canonのすべて、風景写真研究(田中雅夫著)、写真への旅(荒木経惟著)というのは今でも持っています。今どれくらいの種類があったのかを古本サイトで調べると50くらいありました。持っている方も多く、中古(古本)で購入することもできるので気が向いたら買ってみたいと思います。

何の趣味に限らず、古い情報の中にも現在に通用する手法があります。時代遅れの内容でも面白く当時を振り返ることができます。

1976年発行の初版
今では懐かしい写真界の方々

スパイカメラ

まだ幼い頃、少年漫画雑誌のあちこちに様々なおもちゃの通販の広告があり、そういうものは都会では店頭で売っていたかも知れないが、田舎ではあるはずもなく、また、奇抜なそれらには非常に興味を持っていました。

購入するには現金書留か郵便小為替または切手、を送るといった案配でした。

そんな中にスパイカメラというものがあった。手のひらに載る程度の小さなレンジファインダー風のものだった。その頃、そんな小さい本格的なカメラは存在していたと思うが、それの廉価版、ホビー用です。

使うフィルムはミゼットフィルムという、幅20mm程度の紙巻きタイプです。長さは250mmくらいだったか。それで撮影枚数は15枚くらいだったと記憶しています。

ネットからの拝借画像 こんなイメージ もっと小さかったようにも思える

また、そのカメラのオプションとして、現像セットがあり、これはそのフィルム用として販売していたものであり、黒い細長いビニール袋に現像液、定着液がセットになったものである。現像と定着を一回で終わらせることができるもので、価格は忘れたが1液タイプの現像剤に一回100円くらいかかったと思っています。

暗い場所でその黒い袋にフィルムを入れ、現像するわけだが、やはりワクワクしていたのを思い出します。あまりに興奮しすぎて揉みすぎ、フィルム乳剤が傷だらけになったことを思い出しました。

このときのフィルム画像は印画紙にベタ焼きしてまだどこかにあるはずです。

ポケットカメラ

このカメラは当時のKODAKが発売していたと記憶する。110、ワンテンと発音していた。小さなマガジン式のフィルムを手軽に装填できるのが売りで、結構所持していた方もおられると思います。

やはりフィルム画面サイズが10mmちょっとであり、プリントすると35mmフィルムと較べると画質では到底かなわない。35mmの画面サイズを半分にしたハーフ判というのがあったが、それより小さい。

このカメラのオプションに使い切りのフラッシュがあった。四角くて4面からそれぞれ発光させるとそれで終わり。30mm角くらいの樹脂製だったが簡単で軽かったのを覚えています。

画質はイマイチ。粒状性は良くなかったけど、ポケットに入るカメラということで使い勝手はよかったです。

持っていた機種とは違う イメージです

CANONET (キャノネット)

Canonから発売されたレンジファインダー型のカメラの名称である。自分が使ったのは普及モデルでも割と下のグレードだった。近所のバッタ屋にて3千円だった。当時は中学生、小遣いで購入。

シンプルで操作感もよく、レンズシャッターも軽快な音で故障知らずでした。割と写りが良かったので当時流行りのテッサータイプだったのかもしれません。

割と綺麗であり、写りもそれなり。レンズもF2.8と不満はなかった。このカメラで当時は白黒フィルムでバンバン撮影した。最初はカメラ店任せの処理も、自分で行うようになり、Luckey製の一番安い引き伸ばし機も買ってやっていた。

このカメラは現在手元にない。おそらく高校の時に誰かにやった記憶が僅か残っています。

この頃のキーワード: ネオパンSS ネオパンSSS KODAK-TRY-X D-76 D-72

CANON New F-1

高校に入って写真部に所属。そのころは先のキャノネットを使っていたが、他の部員は親からの譲り物なのか、新規購入かはしらないけど1眼レフを持っていた。ちょうどCanonでは AE-1、EF、Nikonでは F2あたりが出た頃である。部員はminolta X-7や、Canon FT-bなどを使っていてこれは負けられない、と思い、検討をしました。

購入検討していた機種にAE-1があり、ちょうど中学校同期の友人がAE-1を持っていたので操作させてもらった。本体のみで5万円だったと思うが、なにか違和感を持った。それは、全電子制御方式なのでシャッター操作後のタイムラグが大きかったためである。電子制御というと何か高性能のような気にさせるが、何のことはない。それまで使っていたキャノネットの機械式レンズシャッターや、友人のお父さんから借りたNikon Fと比べればこの差は大きい。

記念撮影程度なら気にならないけど、例えば走ってくる選手や電車などをタイミングよく撮影するという場合、この遅れは駄目だなと感じました。

AE-1とてレンズセット価格では10万円近くなる。これより高価なものは高校生が買えるのか。と自分で心配しました。

よく検討すると、やはり高級機種はいい。その当時、Canon派とNikon派がいて、私はCanon派でした。

そのころ、知り合いの関係でバイトをするようになりました。ゴルフ場のバイトである。何だろうと行ってみるとキャディーさんである。こんな高校生ができるのか、と考えたが結果としてやることになった。これが当時のバイト料で1ラウンド(18ホール)4千円、2ラウンド、時には3ラウンド回れるのでなんと1万円を超える。週一なので月には4万円以上のバイトとなった。

余談だが、キャディさんはやはり男性より女性がいい。もし自分がプレイヤーだとしてもちょっとだけ女性がいいかな。女性だと飲み物をくれたりするが、私は暑い中、立ちっぱなしだった。これが現在のゴルフ嫌いの原因かもしれない。もちろんコースをプレイするという意味でやったことはない。

兎も角、この資金によりCanon New F-1を標準レンズFD50mm F1.4 SSCと同時に購入することにした。部員からは贅沢だとイヤミも言われたが気にしない。当時の写真部長が旧F-1を駆使してすばらしい腕前を発揮していたのを想いだす。それに刺激されてこのカメラでもバンバン撮影した。その写真部長はNewタイプを恨ましがっていて、特にフィルム巻き上げ動作は旧F-1だとレバー角度大きく、素早くするには2回アクションになるのが駄目だと言っていた。

このカメラは10年近く自分の主力カメラとなって活躍した。その後、知人に売った。

この頃のキーワード: フォーカルプレーンシャッタ バルブ撮影

Asahi PENTAX 6×7

就職して何年か経ったとき、家に飾るためにプリントを大きく引き伸ばしたかった。所詮35mmでは限界がある。ということで6×7判のカメラを購入した。

これはTTL一眼レフで、ブローニーフィルム(120、220)を使用するものである。

流石に原板が大きいので、全紙程度では全く観賞用としては問題なくできた。

それとは引き替えに大きなボディ、シャッター動作時の衝撃振動は結構なものだった。室内でのその音は35mmカメラとは比較にならない程でかく、屋外で撮った時でも10m離れても聴こえるほどでした。使用する三脚もベルボンの鉄製大型、重量は8kg近くはあったかもしれない。

三脚とカメラ一式を担ぐと重量10kgは超える。まだ若かったので重いとは言いつつも撮影を楽しんだ。

FUJI GA645

6×7は重く感じるようになり、機動性もなかったので小さくても写りのよいものが欲しくなった。

このカメラは6×4.5と6×7の半分の画面サイズ。半分と言っても35mmフルサイズと較べても面積としては数倍あったので写りはいい。また、フルオートだったのでスナップ写真はお手のものだった。オマケにレンズシャッターなのでレスポンスもいいし、シャッタ衝撃もない。

HASSELBLAD 503CX

そのうちまた欲が出て、今度は6×6判のハッセルを購入した。正規で買うとボディとレンズ一本で100万に手が届きそうな値段であり、それならと品質と保証をやや犠牲にしても並行輸入品としました。安いと言ってもボディとレンズで50万近くだったはず。

それにレンズである。購入したのは焦点距離が標準前後のPlanarだったと思う。Sonnarも欲しかったけどそこまで手が出なかった。

このカメラは上からのぞき込むタイプであり、ちょっとしたプロ写真家気分であった。まあ、腕前はイマイチだったろうが。

このカメラでよく風景を撮影した。三脚につけてじっくり撮影できた。当時風景撮影に凝っていて、紅葉したモミジや新緑の山々をよく撮りました。それにスナップ撮影も割とやりやすく、顔に近づけないで腹部にあてて撮るせいで警戒されず、これはいいと感じました。

その後

その頃からなんとなくカメラに飽きてきたせいもあり、だんだんと小型のカメラになった。Contax T2もその一つ。

デジタルカメラも初期の頃は子供だましのような仕様だったが、そのうち35mmフルサイズに迫るものも出てきたのでこれはもうデジカメの時代だな、とフィルム式から離れることになる。

やはり機動性が大事ですね。写真館で記念撮影をするといった用途は別として、街角で、歩きながらという方にはサッと取り出せて撮影できる現在のミラーレス一眼デジカメがベストかと思う。

時はネットの時代。パソコンやスマホ、タブレットもカメラ機能を持っており、すぐに配信できるようになった。遊びならず、ビジネスでも、またプロカメラマンもデジカメです。

思えばカメラを触り初めてもう半世紀近く。あと半世紀経つとどんな世界になっているかです。現在はデジタル方式全盛ですが、あと半世紀後はこのままなのか、それとも??

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この記事を書いた人

カメラと写真、旅や車のドライブ、日々の工夫を発信します。北陸は石川県在住。気持ちは高校生で実態は軟弱なおじさん。

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